雑学…理科・動物007
本「ざんねんないきもの事典」今泉忠明(いまいずみただあき)先生解説。
今までの動物学の本は、すごいとか、素晴らしいが多かった。その裏を狙った本。タイトルが惹きつけられる。
ざんねんないきものとは、効率を求めて進化していくと、その裏に忘れられたものが残念。一方が進化、一方は削られる能力。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
「人間」の残念なところ。
体が進化する前に、脳だけ進化したため、残念なところがたくさんある。
赤ちゃんの時から練習している二足歩行。人間はよく転ぶ。転ぶ動物はいない。
二足歩行に早く進化してしまったために、ほかの体の機能が追いつかなかった。腰痛、胃下垂、ぎっくり腰、立ちくらみ、足のむくみなどが起こる。
体に毛がないので、服を着ないといけない。
人間の赤ちゃんは、動物と同じで鼻呼吸。鼻が詰まると、吸ってあげないといけない。赤ちゃんは、話をすることで、口呼吸もするようになる。肺の空気を出しながら話をする。
話をする練習から、口で呼吸する人が多くなった。人間が喉をすぐ痛めるのは、口呼吸のせい。
動物学を勉強すると、人間を別の角度から見ることができる。2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より。
残念な生き物ランキングベスト10。哺乳類。
第10位、シマウマ。
草食動物で黒と白のスタイリッシュな見た目。美しい毛並み。
ざんねんなところは、シマウマの鳴き声は犬のように「わんわん」。
馬としまうまの祖先は同じ。進化の過程で枝分かれした。馬としまうまの鳴き声の違いは、人間で言えば日本語と英語程度の違いでしかない。
第9位、オランウータン。
凶暴な一面もある。オス同士は喧嘩で序列を決める。喧嘩が強いことで、残念な変化が。
ざんねんなところは、「オランウータンは強いオスほど、顔が大きくなる」。
男性ホルモンにより、顔が大きくなる。メスにはモテる。フランジと言うひだが大きくなり、喧嘩に負けるとしぼむ。強いオスは挑戦者が挑戦してくるので、たまたま喧嘩に勝ってしまった弱いオスは、ビクビクして生きている。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
第8位、バク。
黒と白。癒し系の見た目。
ざんねんなところは、「バクは、掃除ブラシで擦られると寝てしまう」
動物園ではこの習性を利用して、眠らせてから病気の治療などをする。野生のバクは、木や岩で背中をこする。動物園のバクは、その機会が無いため、 掃除ブラシで 気持ち良くて寝てしまう。
第7位、キリン。
おしゃれな模様に優雅な歩き方。首が長い、舌も長い。舌は40~50cm。舌を使い葉っぱを食べる。
ざんねんなところは、「優雅とは裏腹な、長い舌で、鼻くそをほじる」。
生きるためには大切。人間以外の動物は、口では息が吸えない。鼻づまりが死につながる。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
犬が舌を出してハァハァしている。
呼吸ではなく、浅速呼吸(せんそくこきゅう)。体を冷やすための呼吸。鼻から吸って、口から出す。汗をかく代わりに体を冷やしている。
犬は、鼻くそをほじれないが、クシュンクシュンして鼻のゴミを出している。
あらゆる動物は、鼻呼吸。シャチは、噴気孔から鼻のゴミを飛ばしている。
鼻呼吸をすることのメリット。空気を吸う。匂いも感じることができる。冷たい空気を温めてから体内に入れることができる。暑いところに住む動物は、脳を冷やす。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
第6位、パンダ。
木登りが得意。ヒョウや狼などから身を守るため、木にのぼる習性がある。パンダの手は、手首が内側に曲がり、木に登りやすい。
ざんねんなところは、「降りることが苦手」。落ちることも多い。
敵がいなくなってから降りてくるので、落っこちてもいい。登るのは速くないと食べられてしまう。
パンダの赤ちゃんを観察してみると、落ちる練習をしているようにも見える。パンダは落ちてもあまり怪我をしないので、先生は小さいうちから練習しているのではないかと推測。
ジャイアントパンダは、地上性。手がうまく木をつかめない、足で木を握れないので、お尻から降りてくる。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
木の上で暮らす動物は、樹上性(じゅじょうせい)と言う。
木の上でのみ生活している。リス、コアラ、ナマケモノ、オランウータンなど。
手首の関節や腕の曲り方など、木の上での生活に適した身体をしている。降りる時も対応している。頭から降りてくる。
家猫は、地上性で、おしりから降りる。
山猫やアライグマは、樹上性(じゅじょうせい)で、頭から降りてくる。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
第5位、らくだ。
灼熱の中、人や物を運ぶ。パワーの秘密は、背中にあるこぶ。2つのこぶには、ぎっしりと脂肪が詰まっている。1ヵ月以上食べずに生きられる。
脂肪を使い果たすと残念な姿になる。「らくだのこぶは、たまにしおれる」。
しおれた花のようになる。
ゴビ砂漠に、フタコブラクダ。こぶは、約50kg×2の脂肪。
アフリカに、ヒトコブラクダ。こぶは、約100kgの脂肪。
らくだの祖先から進化。アンデスに、こぶのないラマやグアナコ。
第4位、キンカジュー。
中南米に生息、アライグマの仲間。肉食獣のキンカジューが進化。長い舌を持ち、果実や花の蜜を食べる。
ざんねんなところは、飼育されている キンカジュー は、「気が緩むと、アッカンベーをしてしまう。」舌をだらりとする。相手に対しての安心感の表れでもある。野生では見られない光景。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
第3位、コアラ。
オーストラリア。木にしがみついている姿に癒しを感じる人が多い。
1日中寝ている残念な理由。「ユーカリの解毒のためにエネルギーを節約している」。
ユーカリには毒が含まれている。ハブやマムシの毒よりは弱い。腸内に解毒する酵素が出てきて、無毒化する。無毒化するのにかなりの体力を使うので、じっとしている。無毒化したものを吸収する。
他の動物が食べないもの食べて、生き残っていくために進化した。もう少し効率よく解毒できる体に進化していくのではと考えられている。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
第2位、チベットモンキー。
中国山に住み、体長60cmほど。気性が荒く喧嘩が絶えない。仲直りが不可欠。
ざんねんなところは、「チベットモンキーは、大人の喧嘩を仲直りさせるために子供を利用する」。
喧嘩に負けたオスは、仲直りのために、仲間の子猿を拝借。子猿を連れて勝者のもとに行くと、すぐに仲直り。チベットモンキーは子供大好き。仲直りする= 2匹で子供を持ち上げながらあやす「ブリッジング」をする。
第1位、セイウチ。
北極海周辺に生息。鋭い牙と巨大な体。白熊を倒すほど強い。
ざんねんなところは、「セイウチは、温度で体の色が変わるほどの敏感肌」。
水に入り冷えると、青黒く変化。あったかいと赤くなる。日光浴すると表面が温まり、血管が膨張し赤くなる。水中では血管が収縮し、青黒くなる。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
ざんねんないきものランキングベスト3。魚類。
第3位、タツノオトシゴ。
オスとメスがハート形になり人気。
ざんねんなところは、「タツノオトシゴは1000匹子供を産んでも、生き残るは2匹だけ」。親の数と同じで増えない。海の生物的には、ちょうど良いバランス。
メスが、オスのお腹にある育児嚢(いくじのう)に卵を産み付ける。卵を産むとメスはどこか行ってしまい、オスは約20日の間、1匹で卵を守る。オスが子供を産み、その後数週間かけて赤ちゃんを育てる。
自然界のある法則。
マンボーは、3億個の卵を産むが、大人になるのは2匹。全てが生き残ると、海中がその生物だらけになってしまう。だいたい親の数と同じぐらいしか生き残らない。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
第2位トビウオ。
飛ぶ理由は、天敵の大型の魚、シイラなどから逃げるため、進化して羽根を手に入れた。尾びれで跳ねて水上を移動。最長でおよそ500m飛べる。
ざんねんなところは、「トビウオは空を飛んで、鳥に食べられる」。
トビウオは、まっすぐにしか飛び進めない。人間の船にも飛び込んで残念だったりする。これからカーブできるように進化するのでは?
第1位、どじょう。
全長10~15cmの細長い円柱形の魚。水田に多く生息し、古くから食用とされる。
ちょっぴり恥ずかしい残念な行動。「どじょうは、おならをしがち」。
ドジョウは水中の酸素がなくなると、外の空気を口から吸い、腸で酸素を取り入れ、排出する。腸でも呼吸できるので、汚い水で酸欠でも大丈夫。空気の泡で、敵に見つかってしまうこともある。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
ざんねんないきものランキングベスト3。鳥類。
第3位、フラミンゴ。
ピンクの羽と、バレリーナのような足。
ざんねんなところは、「フラミンゴの体が赤いのは、食べ物のせい」。生まれた時は白。
藻やエビなどが餌。餌に含まれる成分が、体内で変換され、体が赤やピンクに染まる。赤い餌がなくなれば、白に戻ったりする。オキアミは赤い。フラミンゴは、赤いほどモテる。
長い足で、片足立ちの理由。
湖などの浅瀬で生活。水が冷たく、水につけっぱなしだと、体が冷えてしまう。片足を上げて、お腹の熱で温めている。水から出ないのは、陸上の敵から身を守るため。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より
第2位、アフリカオオコノハズク。
サハラ砂漠などに生息。かわいいのでペットにも。
ざんねんなところは、「敵から身を守るために変身する」。敵を見つけると、痩せこけて、木の枝に擬態する。死の危険が迫ると、大きくなって威嚇する。
第1位、ホオジロガモ。
オスのほっぺが白い。北海道でも見られる。
ざんねんなところは、「オスがメスにプロポーズ。顔をそむける」。首をブリッチした時のように、そりくりかえる。
メスはオスの喉を見ているのか?まだ解明されていない。鴨は、ポーズで求愛のパターンが多い。
南極のペンギン。小石でプロポーズ。巣を作るためにも必要で貴重。
2019年6月25日”林修の今でしょ講座”より。
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