S君を掃除用具室に閉じ込めたと言う息子、いじめの定義とは?小学校のいろんなこと、他。

雑学…勉強・教育033。

息子がいじめの加害者に?

本「息子がいじめの加害者に?」大原由軌子(ゆきこ)作。
大原家の実話の漫画。母は、漫画家。タケ(小学5年生)、レイ(小学3年生)。父は、フリーライター。
漫画の内容1。
ある日、ママ友から母にメールが届いた。「これは、完全ないじめと判断しました。早急に、解決してもらわないと安心できません」。タケが、友達S君をいじめたと言うのです。父が、タケ君を問いただすと、「Sくんが掃除の時間に遅れてきたから、掃除用具室に閉じ込めた」「2日連続で、遅れてきたから…正座させちゃった」と答えた。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。
(書籍の表紙は、アマゾンの販売サイトより引用させていただきました )

スクールロイヤー(弁護士)の鬼澤秀昌(おにざわひでまさ)先生解説。
保護者が子供の友達を知っていると、子供がいじめの加害者になるリスクが半減するという。子供の友達を知る事は、子供の行動に関心を持つと言うこと。子供の行動に共感し、親が褒めると良い影響を子供に与える。
スクールロイヤーとは、学校内のいじめや体罰、保護者とのトラブルにアドバイスする弁護士のこと。
本が話題になっているのは、いじめ被害の体験に関する本は、たくさんあるけれど、加害者側の視点に立った本はあまりない。もし自分の子供が加害者になった場合、どう行動すれば良いのかを知っておく事は、とても重要なんです。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

漫画の内容2。
子供のいじめが発覚した直後の両親の会話。夫は、「相手がいじめだって感じたらそれはいじめで、しかもいじめた方が100%悪いんだから、親としてきちんと謝罪しよう」と妻に言った。
(鬼澤先生解説。いじめ防止対策推進法に、定義されている。いじめの基準は、「他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為」により「対象生徒が心身の苦痛を感じているもの」)。
翌日、タケ君の母は、S君の家へ行き、謝罪。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

漫画の内容3。
父は、子供専門の精神科医に相談し、「子ども子育て応援センター」というカウンセリング機関を教わった。「行ってこよう」と言うと、妻は、「話を聞いてもらえるなら、まず私が行ってみたい」と言う。
(鬼澤先生解説。全国の自治体に相談施設があり、役所で連絡先を教えてもらえる)。
母は、女性の臨床心理士と面談しました。被害者の母からの報告書を見せたり、子育てで抱く悩みも相談。長男を追い詰める言動をしてしまったかもと、ずっと自分を責めていることや、先方に言われたことで、気になることがあるなど相談しました。
(鬼澤先生解説。支援センターで相談することは、自分の頭の中が、整理されて良いことだと思います)。
臨床心理士は、息子さんがスクールカウンセラーと話すという解決策を提案されました。
(鬼澤先生解説。スクールカウンセラーとは、学校で子供や保護者の心のケアや相談にのる専門家のこと。1番多い相談は、不登校)。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

いじめの加害者の多くは、周りにモデルがいる。
鬼澤先生解説。暴力を振るう人が身近にいる。父のDVや兄のDVがあったりすると、子供は弱者を、暴力で支配していいんだと思ったりとか、自分が加害者にならないと、被害者になってしまうという恐怖感を持ってしまう。家で保護者が暴力的だと、子供が暴力的になる傾向がある。今回のタケ君のケースは、必ずしも周りにそのようなモデルの人がいたわけではなさそう。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

漫画の内容4。
加害者の両親と被害者の母親が、学校で対面することになった。校長、担任、教頭とS君の母親が、校長室で待っていました。学校に両親が到着し、入室する。
(鬼澤先生解説。スクールロイヤーは、事前に対応策を学校にアドバイスしている。同席はしない)。
父は、「このたびは申し訳ありません。S君のお母さんにも大変なご心配とご迷惑を、おかけして申し訳なく思っています」。母は、「いじめてしまった側の親として、何ができるのかを夫とも話し合ったのですが、S君と一緒になっていたスイミングスクールと習字を辞めさせることにしました」。
(鬼澤先生解説。二度といじめを起こして欲しくないと思っている相手へは、ただ謝罪だけでは、不安が収まらないので、具体的な対応策を提案する事は、良い対応です)。
校長先生は、「では、S君のお母さん、何かありませんか?」S君のお母さんは、「お考えはわかりました。タケ君には、今後しっかり変わってほしいですね」と答え、帰宅されました。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

漫画の内容5。
校長先生が、「昨日の放課後、タケ君とS君のそれぞれから話を聞いたら、S君が、『タケちゃんのことが怖くなってきた』って言うんですよ」。「S君によるとタケちゃんは、習字の先生の家にあるピエロの鼻を黒く塗って、笑ってて、ちょっと怖かった。タケちゃんは、突然『もう死にたいよー』とか言い出して、怖くて何も言えなくなった。そうですよ」と、タケ君の両親に言った。
(鬼澤先生解説。子供にありがちな行動にも思いますが)。
タケ君の両親は何も言わず、黙っていました。帰りの車の中で、妻は、「なんで反論しなかったの?」と夫に聞くと、「今1番大事なのはさぁ、専門家に『タケは、正常』って言うお墨付きをもらうことなんだ」と答えました。
(鬼澤先生解説。どんな人でも当事者になってしまうと、冷静な判断をすることができなくなる。反論する前に、第三者の意見をもらい、改めて考える事は、とても良い対応だと思います)。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

小学校4~6年生に調査。どんな理由でいじめたのか?
第1位、相手に悪いところがあるからいじめた。
第2位、悪ふざけでいじめた。
第3位、なんとなくいじめた。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

漫画の内容6。
全校集会で、校長先生が「こういうようなことは、いじめです」と、いじめの事実を公表した。次男のレイ君は、全校集会の後、友達から、「あれ、お前のお兄さんの話やろ」と言われた。誰の話か完全に特定されている。また、「学校通信」という冊子で、「学級で、いじめについて話し合いしました。いじめをしている人は、心が病気になっていると話しました」と書かれていました。
(鬼澤先生解説。心が病気と言うワードは、人格攻撃になってしまう。全校集会で話すのは、疑問です)。
スクールカウンセラーとタケ君の面談。
スクールカウンセラーは、タケ君の気持ちを引き出していた。タケ君は、晴ればれとした顔をしていた。
子供との面談後、両親が、スクールカウンセラーとカウンセリング。カウンセラーは、「タケ君は、10歳児として正常な発達をしているお子さんです。善悪の判断もきちんとついています」。
また、「私の方からは、今回の良くなかった点を話して聞かせましたが、タケ君は、ご両親のしてくれていることをきちんと理解しています」とおっしゃった。両親は、心からほっとできた。
(鬼澤先生解説。タケ君は、スクールカウンセラーに否定されずに聞いてもらい、客観的に反省することができた)。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

漫画の内容7。
数ヶ月後。タケ君は、「母さん、S君と仲直りしたばい。てゆうか向こうから話しかけてきた。母は、「そうなの」と返した。子供たちは仲直りしたようだ。
鬼澤先生解説。いじめの原因には、実は先生たちの態度などが影響している。
学校風土と言われている。20~30代の教職員約800人に聞いたアンケート。パワハラを受けたことがありますか? 31.9%があると答えた。
先生は、いじめは、ダメと生徒に指導するばかりで、学校の環境もいじめの1つの原因となっている。
先生が威圧的なクラスは、いじめが多い。
同僚から悪口を言われている先生が、担任のクラスは、いじめが多いというデータもある。これからは、学校も変わっていくことが重要。
いじめ問題対策。ビア・サポートプログラム。
生徒が、いじめの相談にのる。カウンセリングの面談の練習をしたり、いじめ防止のビデオを作ったり、いじめを見ている傍観者をなくす活動しています。実際に活動している中学校では、いじめも不登校も少なくなったそうです。
2020年11月14日”世界一受けたい授業”より。

小学校

小学校のいろいろなこと。
小学校の教室の法則。
窓が黒板に対し左側。右利きの人が、字を書くときに影ができないように。明治時代、文部省が、光線を生徒の左側から取り入れるという基準を決めた。
理科室。
理科室の椅子は、どの学校も背もたれが無い同じ形で木製になっている強度を保つために、1つの面に板が打ってある。作業台にもできる。
理科の実験は危険なので、逃げやすいように、背もたれはない。立って実験をするときには、机の下に収納できる。
理科室の机の天板が黒いのは、薬品など白い粉をこぼしたときに見えやすいように。
2020年12月15日”そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?”より。

ジャポニカ学習帳。
2012年から、虫が気持ち悪いと言うクレームがあったため、花の写真だけになった。今年50周年記念で、虫の表紙が復刻して話題となった。
図画工作。カッターナイフ。
正式名は、折る刃式カッターナイフ。オルファ株式会社創業者の岡田義男さんが、1956年に発明した。切れ味が悪くなれば、刃の先を折れば切れ味が持続する。きれいに割れる板チョコをヒントに発明した。
2020年12月15日”そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?”より。
(画像はアマゾンの販売サイトより引用させていただきました )

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くろうだゆう

〇人生オンパレード。 商業高校卒業、お勤め、結婚、退職、子供二人、自営業の手伝い、離婚、パート勤め、母親と同居、孫の誕生など。 〇雑学系のYouTubeを発信しています。