雑学…勉強・教育038。
教育の専門家たちが解説。
1、野菜嫌いを克服させる幼稚園。新渡戸(にとべ)文化こども園。
農学博士の新渡戸稲造(にとべいなぞう)さんが、初代園長で、食育に力を入れている学園。
給食を工夫した。定期的に、特別な日があり、コース料理のように前菜の野菜をトレーに乗せ、食べ終わってから次の料理が運ばれてくる。定期的に野菜を食べる習慣がつくと、野菜嫌いが克服されていく。
給食は、スチームで作る。野菜が甘い。
子供たちが、給食で使った食材の皮やヘタで、堆肥(たいひ)を作る。園内の畑で、育てた野菜を給食に使用している。
健康に良い食材の和食の合言葉。「まごわやさしい」。
「ま」は、豆。「ご」は、ごま。「わ」は、わかめ。「や」は、野菜。「さ」は、魚。「し」は、椎茸。「い」は、いも。
2021年4月1日”日本人の3割しか知らないこと”より。
2、卒園時に、IQ 120の天才児が育つ幼稚園。東京いずみ幼稚園。
IQの平均は、100前後。IQ 120は、全体の約9%。勉強してもIQは伸びない。
幼児の脳の成長に大事なのは、聴覚。音楽の授業が毎日ある。音だけに集中する力を増すために、園児にアイマスクをさせている。
音を聞いて、音階に合わせたポーズをとる。身体反応を鍛え、卒園までに絶対音感を習得させる。
幼稚園なのに漢文を勉強。漢字は、ひらがなより簡単。意味や形のイメージで覚えやすい。
出席の確認の仕方が、他の幼稚園と違う。漢字で書いた名前のカードを見せて、その名前の子が、自分の名前を言って返事をする。他の子も漢字を覚える。
また、テーマを発表し、人前で意見を話す練習をする。
2021年4月1日”日本人の3割しか知らないこと”より。
3、本「超コスパ勉強法」の作者、現役東大医学部の佐々木さん。
東大生の親の年収は、950万円以上と言われている。教育にお金をかけれるから、頭が良くなるとも言われている。佐々木さんの場合は、普通の家に生まれ、当たり前を積み重ねた。
親の言葉で、自分で考える力がついた。父からバッティングのアドバイス。その言葉が勉強法で役に立った。「いつでもツーストライクの気持ちで打て」。後がないから一球に集中できる。
親に勉強しなさいと言われた事は無い。ルールは1つだけ。宿題が終わったら何してもいいよ。
友達と喧嘩して、相手を泣かしてしまった子供の叱り方。
子供が自分で考えるために、「何と言えば、〇〇君は泣かなかったと思う?」と、尋ねる。自分で相手の気持ちを考えるようになっていく。
算数のできない子供には、「算数ができたらこんなことができるよ。」や、「できないとこんなことになる。」という分かりやすいたとえ話をする。自分で、なぜ勉強が必要かを考えさせる。
勉強するときは、「毎日10問やる」より、「毎日30分やる」の方が良い習慣が身に付く。毎日10問というのは、半分終わったらサボり癖がつきやすい。
また、佐々木さんは、週に8回、そばを食べに行く。普段の習慣を行うことで平常心を保つ。
説明で、例え話をはさむ人は、賢いと思う。
2021年4月1日”日本人の3割しか知らないこと”より。
勉強になるアニメ。
第20位、「鬼滅の刃」。
鬼にされた妹を人間に戻すため、鬼と戦う主人公、炭治郎(たんじろう)の物語。
大正時代を忠実に再現したアニメ。近代史の勉強になった。
大正時代の歴史的背景。大正時代の浅草。仲見世通り。雷門がない。幕末に火災で消失。1960年に再建された。
成人男性の9割が、「紳士は帽子を着用する」のが常識と、男性は、帽子をかぶっている。
第19位、「恋する小惑星アステロイド」。
高校1年生の主人公の「みらの」の地学部の活動を描くアニメ。
地学の勉強になった。資料集のようなアニメ。地学の教科書に出てくる石が、アニメの中できれいに描かれている。
地質学者、多田先生曰く。非常に正確に描かれている。いろんな石を見て、どういう情報を持っているか考えるうちに興味が出てくる。自然や地球を構成する岩石に触れる機会がない現代においては、アニメを見る事は悪くないアプローチだと思う。
大学受験の理科には、物理、化学、生物、地学がある。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
画像”かわいいフリー素材集いらすとや”より。
第18位、「ベルサイユのばら」。
男性として育てられたオスカルらの運命を描いた歴史ロマン。
世界史の勉強になった。フランス革命の流れをストーリーと一緒に覚えることができる。
フランス革命。18世紀、浪費を繰り返す貴族たちに対し、市民が起こした革命。
マリーアントワネットの結婚式の場面では、ハイドンの曲が流れている。その時代に、一般的に広まっていたクラッシック音楽を採用していて、勉強になる。
第17位、「鋼の錬金術師」。
作中の等価交換は、物理で学ぶ質量保存の法則と同じ。科学への興味が湧くなどの意見があった。
第16位、「ちはやふる」。
競技かるた部に所属する高校生、千早(ちはや)が日本一を目指すアニメ。
和歌の説明がアニメーションでわかりやすい。古文が得意になるアニメ。
競技かるた。百人一首を用いたかるたを取り合う競技。競技人口約100万人。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
第15位、「約束のネバーランド」。
孤児院「グレイスフィールドハウス」。食用の子供を生産する人間農園。子供たちが施設からの脱走に挑む物語。
ビジネスの勉強になった。当たり前を疑う力がつく話題作。
脱走経路の下見のシーン。逃げるなら橋からだと誰もが考える。どうにかして橋を渡ろうと考えるが、みなそう考えるので、橋は守られているはず。崖から逃げる。別ルートを考える能力が大事。
大学でよく言われるクリティカルシンキングが見て取れる。
クリティカルシンキング。
当たり前だと思っている価値観や、前提が、本当に正しいのかを検証する考え方。
例えば、海外で大人気のお菓子を輸入したが、日本で売れない。日本人の好みに合わないと簡単に結論づけない。
輸送時の品質低下や店舗での接客態度はどうか、などを考える。
売り上げ=味の善し悪しに縛られない考え方。
第14位。「進撃の巨人」。
謎の巨人対人類の戦い。謎の巨人が、人を食料にしている。
民族の対立が大きなテーマの1つ。エルディア人は、何千年もの間、巨人の力で世界を支配し蹂躙(じゅうりん)してきた。数え切れないほど、人を殺してきたとマーレ人は言う。先祖が犯した罪。お互いの言い分を認めないため、争いが繰り返される。
政府が隠蔽する歴史を調査していたエルヴィンの父。暗殺された。
自分には自分の正義。国には国の思いとか信条があって、戦っているので、何が正しいのか、すごく考えさせられる。
世界史の勉強になった。国際情勢の理解の助けになるアニメ。戦争とか民族間の紛争がわかるなどの意見。思想弾圧に通ずるところがある。
ガリレオ・ガリレイは、地動説を主張したため、終身禁固刑を言い渡された。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
第13位、「名探偵コナン」。
科学的トリックが多く、雑学知識を豊富に得られる。暗号などを考えることで思考力が身に付くなどの意見がありました。
第12位、「ドラえもん」。
ひみつの道具の働きで、化学技術に興味を持てる。「どのように使えば、メリットになるか」などを考えることで、頭を使うなどの意見がありました。
第11位、「呪術廻戦」。
呪術の技を考察すると数学的な考え方が身に付く。登場人物の技に、数学的な概念をモチーフにしたものがあるなどの意見がありました。
第10位、「文豪ストレイドックス」。
文豪の名を持つキャラクターが特殊能力で悪の組織に立ち向かう。
有名な作家たちが魅力的なキャラクターで登場するので、文学史の勉強になった。太宰治であったり、実在の文学者と必殺技で出てくる作品名が結び付けられている。有名な作家と作品が結びつくなどの意見がありました。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
第9位、「ゴールデンカムイ」。
アイヌ民族の伝説の黄金をめぐる冒険活劇。
民俗学の勉強になった。明治時代後期の先住民族のアイヌ文化を学べるアニメ。北海道近辺で生活するアイヌ民族の生活がわかる。道具、風景、建物。非常に忠実に表現している。
ナイフはとても重要。ナイフは婚約指輪の役割を果たしている。ナイフの鞘は、男性が木彫りする。好きな女性に渡す。手先が器用と言う事は、男性の生活力がわかり、女性にモテる。
食文化のルイぺ。生の肉や鮭などの魚を、外の木にぶら下げて凍らせたもの。溶けた食べ物を「ルイぺ」と言う。一般的には、ルイベと呼ばれている。
アイヌ民族は、食事に感謝を表す。
アイヌ民族の資料は、海外に流出してしまっているので、アニメからいろいろ学べる事があります。
第8位、「デスノート」。
先の展開を読む論理的思考力が鍛えられる。天才たちの難しいやりとりを見ているだけで、頭が良くなるなどの意見がありました。
第7位、「もやしもん」。
顕微鏡なしで菌が、見える主人公。視覚的に細菌学の勉強になる図鑑アニメ。イラストで納豆やヨーグルトの菌の形や性質などを理解できるようになる。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
第6位、「新世紀エヴァンゲリオン」。
聖書関連の用語が多く使われ教養がつく。聖書や神話のような世界観に基づいていて興味が持てるなどの意見がありました。
第5位、「ポケットモンスター」。
ポケモンマスターを目指す少年の物語。
小さい子供には、言葉の知識の宝庫で、幼児教育になる。
名前の由来、新しい言葉を身に付けていく。英語、国語などの知識満載アニメ。
四字熟語の電光石火、画竜点晴(がりょうてんせい)、起死回生などが、ポケモンの技になっていたりする。何回も使うから反復練習と言う意味ですごく良い。
ポケモンの名前に英語が使われていたりする。まゆコクーン。リザードは、トカゲ。ピジョンは、鳩など。
鯉が滝を登ってギャラドスになる。中国の故事の登竜門。変身する様を出世の象徴として描いている。
第4位、「銀の匙(さじ)Silver Spoon」。
農業高校に進学した主人公八軒(はちけん)が、酪農を学ぶ青春アニメ。
農業の勉強、食べ物の大切さが分かるアニメ。人間は動物を殺して食べている。命の大切さ、生産者の気持ち、食卓に並ぶまでの工程。
赤ん坊の豚を育てた後、食べられるために出荷する。後日豚肉が届く。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
第3位、「キングダム」。
中華統一を争う戦国時代を描く。
中国古代史の勉強になった。昔の国名を暗記できるアニメ。戦国の七雄(しちゆう)。7つの国名と場所を簡単に覚えられた。
キングダムは、秦(しん)を中心に据(す)えているので、わかりやすい。中国の教科書より詳しいなどの意見がありました。
第2位、「Dr.STONE(ドクターストーン)」。
石化した約3700年後の世界を主人公「千空(せんくう)」が、現在の文明を取り戻していくストーリー。 携帯電話を作ることにもたどり着く。
動滑車の知識や炎色反応など、化学と物理の勉強になった。大学受験でも役立つアニメ。
第1位、「はたらく細胞」。
体内で起こる現象を擬人化した細胞で表現したアニメ。
生物学の勉強になった。体の仕組みが学べるアニメ。中学の授業でも使われている。キャラクターの役割が、実際の体内の役割と一致しているのでわかりやすい。
血液の逆流を防ぐ弁は、一方通行の改札で表現されていたりするなどの意見がありました。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
現役東大生500人に聞いた歌詞がすごい歌ベスト20。
第10位、「マリーゴールド」、あいみょん。
巧みな助詞の使い方。「麦わら帽子」だと小学生の帽子。「麦わらの帽子」だと大人の女性の帽子。
でんぐり返しの日々。普通は組み合わせない言葉。
第9位、「サイレントマジョリティ」、欅(けやき)坂46。
リチャード・ニクソン、第37代アメリカ大統領の演説。
“デモに参加しない多数派は、サイレントマジョリティ。静かな多数派。「自分に賛成している」と都合の良い解釈をした。”
タイトルもこの演説より。
歌詞。どこかの国の大統領が言っていた。声を上げない者たちは、賛成していると言い…。
日本の若者に通じる。主張しない現代の若者。
第8位、「坂の上の魔物」、Creepy Nuts(クリーピーナッツ)。
圧巻の韻ラッシュ。漫画「べしゃり暮らし」のドラマのオープニング曲。
歌詞にコミックの巻数をちりばめている。
第7位、「白日」、King Gnu(キンググー)。
20カ所以上に口語体を使用している。聞き手に語りかけるような歌詞が共感を呼ぶ。
第6位、「おしゃかしゃま」、 RADWIMPS(ラッドウィンプス)。
人間の傲慢さを、カラスとか猿とかパンダって言う的確な例えを使って、表している。
カラスが増えたから殺します。
さらに猿が増えたから、減らします。
でもパンダは、減ったから増やします。
けど人類は、増えても増やします。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
画像”かわいいフリー素材集いらすとや”より。
第5位、「First Love」、宇多田ヒカル。
英語の混ぜ方が絶妙な歌詞。文豪の文章のよう。サビは英語で、直訳すると日本語的には臭いセリフになる。
第4位、「名もなき詩(うた)」、Mr.Children。
自分らしさの檻の中でもがいているという歌詞。個性的な自分を求める風潮を風刺しているなどの意見があった。
第3位、「丸の内サディスティック」、椎名林檎。
東大生でも難解な歌詞。意味がわからない。それなのに覚えてしまう、歌ってしまう曲。
林先生が、昔の東大総長の蓮實 重彥(はすみ しげひこ)先生の言葉を紹介。
「無意味という意味をまとっている魅力」。
第2位、「夜に駆ける」、YOASOBI。
小説と音楽の融合。小説「タナトスの誘惑」で歌詞の謎が解ける。「君にしか見えない何かを見つめる君が嫌いだ」何かはわからない。小説では理解できる。小説では死神。小説を読むと2段階で楽しめる仕掛けがあるという意見。
第1位、「Lemon」、米津玄師(けんし)。
目に見えないものを可視化することで、感情をよりわかりやすく表現している。
違和感のある表現の「苦いレモンの匂い」。悲しみが胸に残っている。
比喩の仕方が優れている。
20位から11位までは、曲のタイトル名だけ発表します。
20位から「帰ろう」、「高嶺の花子さん」、「私以外私じゃないの」、「新宝島」、「栄光の架け橋」、「うっせえわ」、「宿命」、「ドライフラワー」、「Dragon Night」「糸」11位。
2021年5月4日”林修の今でしょ講座”より。
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