雑学…勉強・教育042。
インタビュアー林修。
現代最強のマーケター、戦略家、森岡毅(もりおか つよし)。日本企業の救世主。
勝たせることが大好き。弱みが強みになった事は、見たことがない。
迷っている人、悩んでいる人は必見。成功を勝ち取るその方法とは?
すべての人に役立つ人生を良くするヒントがある。
1、USJ 復活は、数学的な考え方のおかげ。
USJの入場者数が、低迷。脅威のV字回復。
2、本当にあった、大逆転ストーリー① ②。
西武園遊園地の入場者売り上げは、コロナ前の約13倍。
3、「弱みを克服VS 強みを伸ばす」。
4、天才戦略家の次なる野望。
2021年11月14日”日曜の初耳学”より。
1、USJ 復活は、数学的な考え方のおかげ。
USJ復活の理由。ハリウッド映画だけの世界観を壊し、アニメ・ゲームなどの良い所どりにした。
娯楽全体の中で、映画を楽しむ時間は、約10%。
USJは大阪。関西圏の人口は、関東圏の三分の一。映画だけのテーマパークだと、集客できる人数が10分の1に減る。
関西と、関東の間には、3万円の川が流れている。往復の交通費のこと。
大阪の人は、どこに出かけよう?と悩んだりしない。大阪の中で行けるところを選ぶ。
大阪圏、東京圏、お互い3万円の川を渡る人はあまりいない。そのことを知らない方が多い。
2021年11月14日”日曜の初耳学”より。
厳しい時代を生き抜くヒント。
自分に情熱がある人は、冷徹な、鋭利な客観性を持たなければいけない。
冷たさだけだと人はついて来ない。熱さだけだと道を間違える。
数学は、世の中の構造を解き明かす冷徹なメス。
林修先生も共感した、数学的に考える意味とは?
数学を勉強する理由は、ただ1つ。問題にたどり着くために論理的に考える練習のためにやっている。問題解決能力を鍛えるということ。
1日100 本しか売れない店。1年後に200本売れるようにしたい。
勉強での数学の点が低かろうが高かろうが良い。取り組んで、頭を鍛えておくことが役に立つ。視野が大きく変わる。
論理的思考ができる人は、やりたいことが叶なっている。
数学をやってこなかった人は、定数を動かそうとする。定数は、変更できない数値。変数は変化する数値。定数は自分の力でどうしようもない事。変数はどうにかしなくてはいけない事。多くの人は定数に労力を使い、悩んでいる。ここの見極めは、実は数学で練習している。
「要領がよくない」って思う方は、どうしようもない所に取り組んでいる。どこに自分の時間や労力を集中すべきか?論理的に紐解いていくのが、数学的アプローチ。
情緒に流されない。論理的に考えることが成功への唯一の近道。問題解決の正解は、数学的に導き出す。
2021年11月14日”日曜の初耳学”より。
2、本当にあった!大逆転ストーリー①②
①山の中の何もない保養施設を再建せよ。
グリーンピア三木を立て直して現在は、ネスタリゾート神戸。全国に十数か所造られたグリーンピアという年金保養施設。多額の負債を抱え破綻した。2016年にネスタリゾート神戸として再出発したが、赤字が続き、倒産の危機。
ネックになっていたのは、その立地。アクセスが悪く、まわりには山しかない絶望的な環境。どうすれば、都会に住んでいる人を山の中に来させることができるのか。普通の装備のホテル。特徴がない。特徴を作るための投資するお金がない。
マイナスの特徴をポジティブにする逆転の発想。山しかないじゃなくて、山がある。山に何があれば人が集まるのか?
考え抜いた戦略が、大自然の昌険テーマパーク。大自然に包まれる感覚、人間が満たしたい本能を刺激。
「ワイルド·バギー」。舖装されていない泥だらけの山道を走る。昌険心が刺激される。
大ヒットのアトラクション。「キャニオンドロップ」。芝生の広がった谷を、大きな球の中に入って転がり落ちる。
売り上げは、2年で約3倍。お客さんの心を掴んだ秘密。
人間の本能を理解するために、森岡さんは猟師になった。山道を歩き続け、山の魅力を探した。
山の中で足を滑らせて、転がり落ちた。ヒリヒリとドキドキの中で、頭の中が空っぽになった。「キャニオンドロップ」を思いついた。
本能に根ざした魅力こそが、最強。
②築70年、老朽化した遊園地に人を呼べ。
西武園遊園地。1950年開業。施設が古くて老朽化している。
古いからこそ達成できる本能の刺し方は、ないかと考えた。昭和のあの頃の幸せな感じ。ご近所とか、人とつながってた昭和の温かさへの憧れ。
現在、関東の方って、近所の名前すら知らない。
現代人だからこそ、憧れる。「昭和の人と繋がれていた幸せ」。タイムスリップさせる。昭和の商店街で、魔法にかける。古さに価値が生まれた。
入場チケット売り上げ。コロナ前の約13倍。
築40年の観覧車。物自体が変えられない時に、何を変えるか。お客さんが、かけているメガネを変える。普通のテーマパークで、古いはネガティブ要素。
「昭和の世界観」と言う文脈の中では、古さは魅力。人の頭の中で時代遅れが、「ノスタルジー」と書き換えられたとき、懐かしさを体験できる価値を生み出す。
2021年11月14日”日曜の初耳学”より。
3、「弱みを克服することVS.強みを伸ばすこと」。
普通、人間って、弱点をどう直そうかと考える。
「ナスビは、ナスビにしかならない」。ナスビを誇りに思うこと。立派なナスビになる。
森岡さんは、国語苦手で漢字があまり書けない。国語をがんばっても、得意には、ならない。
数学しか自信が持てるところがなかった。
森岡さんは、弱みが、強みになった人を見たことがないと。その人の成果、結果、プラスの影響は、その人の強みからしか出ていない。
例えば、経理の仕事をして、自分は駄目だ、ポンコツだと思ったらやめたほうが良い。弱みを克服しようとするのは、動かない定数にチャレンジしている行為にしかならない。努力して弱みを克服できたとして、強みになるわけではない。せいぜい平均レベル。
褒められた時やうまくいっている時を思い出す。必ず強みから結果が出る。社会は成果に対してお金を払う。成果は強みと言うこと。弱みを鍛えても、給料は増えない。
強みを徹底的に磨く。自分の中の「こういうことが好き」、「こういうことが得意」な中から、見定めることから始める。
強みを磨くのが、成果の近道。
2021年11月14日”日曜の初耳学”より。
得意なことが何もない、どうしたらいいですか?と相談してくる人。
得意なことがない人じゃなくて、得意なことがわかってない人。人と比べるから、わからなくなる。
自分の中で「好きだな」「やってて面白い」。その行為の動詞の中にヒントがある。
カバンが好きだから、カバンに関わる仕事じゃなくて、カバンをデザインするのが好き。デザインすると言う動詞が重要。デザインするのが好きという動詞には、デザインセンス、クリエイティビティー、プロとして食べていく特徴に辿り着きやすい。
サッカーが好きは、名詞。サッカーの作戦を考えるのが好きだと、隠れている強みは、分析能力や、リーダーの要素かも。
自分の好きなことを名詞ではなく、動詞で考えると、強みがわかる。
2021年11月14日”日曜の初耳学”より。
4、天才戦略家の次なる野望。
日本再生のポイントの1つが沖縄。今帰仁(なきじん)村と名護市にまたがるエリアに、沖縄の大自然を生かした本能に刺さるテーマパークを2025年の開業をめどに現在取り組んでいる。
沖縄に行った人をより長く滞在させることが目的。沖縄旅行は、3泊目が難しいと言われている。
ハワイが観光の宝石と言われ、世界中から人を引き寄せている。ハワイに落ちているお金は、アメリカ合衆国の税収。
沖縄を日本国のために、観光の宝石にしたい。いろいろな投資が集まるきっかけとして考えている。
沖縄には、いいものがいっぱいあるけれど、消費者に知られていなければ、訪れる理由が、ない。
沖縄北部の名産のゴールドバレルパインは、めちゃくちゃおいしい。世界遺産のやんばるの森など。
沖縄北部に行ってみたいテーマパークがあれば、沖縄北部のコンテンツを増やすきっかけになる。
コロナ前、沖縄の観光客は、ハワイと同じだった。旅行で使う金額は、ハワイの半分以下。コンテンツが足りないと思われている。
2021年11月14日”日曜の初耳学”より。
沖縄から3時間以内のエリアにいる人口は、3億人。
ハワイから3時間圏内は海しかない。ハワイは高いのでお金がかかる、また遠い。
沖縄は、ハワイどころじゃない。素晴らしいポテンシャルを持っている。
森岡さんは、若い時に、阪神淡路大震災を経験し、何もしなくても、人生が終わる場合もあることを知った。悔いのない1日を過ごすのが、森岡さんの原点。
自分の特徴を活かしながら、目的をあきらめずに追いかける。何か新しい景色が見えてくる。
2021年11月14日”日曜の初耳学”より。
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