雑学…その他053。
日経BPの本「世界を変える100の技術2022年」。
2016年から毎年出版されている。専門書ながらもベストセラー。
世界を変える日本の技術ベスト10。
第10位、可食ロボット。
食材を掴む先端部分が、ゼラチンでできていて食べることができる。食品工場の異物混入の際、人体へのリスクが無い。
第9位、肌に負担をかけないボディブラシ。
伝統工芸品の熊野筆のラインナップ、「熊野筆ボディーブラシ」。11000円。ヤギの胸元の毛を使用し、肌触りが良い。
第8位、熱くならないグラス。
商品名「ハレハレ」、6595円。
熱伝導率が低い素材で作られていて、柔らかく割れない。お湯を入れても熱くならない。冷たいものを入れても結露しない。
第7位、世界初の液体ガラス。
株式会社ニッコーが、コンクリートや木材を強化するために開発。
コンクリートの表面に塗るとガラスがコンクリートに浸透して強度がアップ。コンクリートが削れにくくなる。
耐火木材。普通の木材と液体ガラスを塗った木材で実験。普通の木材は焼け落ちる。液体ガラスを塗った木材は表面は黒焦げになるが、表面をヤスリで削ると下の木材は何ともなっていない。
液体ガラスは、日本各地で使われている。ウッドデッキや駅の木造の屋根部分など。
ウッドデッキ。10年以上もつと言われている。最新の技術なので、まだ実証実験結果は無い。
2022年1月15日”世界一受けたい授業”より。
第6位、AIで音声合成。
自分の音声を再現できる。決められた文章を60分程度読んで、声を収録する。あとは、好きな文章をしゃべらせれば、自分の声でしゃべっているように聞こえる。
最近のAIによる音声技術はすごい。イントネーションは、少し変なところもある。
第5位、かけるだけでカチカチになるスプレー。
スプレーしてすぐ乾く。生卵や水風船で実験。割れない。
アメリカの国防総省ペンタゴンの外壁を防爆・テロ対策のために、この技術のスプレーを塗布(とふ)している。
国内では、高速道路の補修、飲料タンクの内側や農業用水路などの防水・強度に使用されている。
基本的には、30から40年持続する。20年防水、30年防水保証をスタート。
第4位、太陽光発電。
2021年、無色透明のガラスの太陽光パネルで発電に成功した。一般的なガラスと透明度が変わらないため、ビルやガラスハウス、自動車など、様々な場所での活用が考えられています。
第3位、緩まないナット。
ネジを止めるナット。振動テストをしてみると、普通のナットは緩んで取れてしまう。
緩まないナットの原理はくさび。日本古来の木造建築技術で、神社の鳥居などにも使用されている「くさび」。2つのナット。凸(とつ)ナット、凹(おう)ナット。凸(とつ)ナットにくさびの役割を持たせた。
日常、点検の難しいものに重宝されている。東京スカイツリー、瀬戸大橋、新幹線等に使われている。
2022年1月15日”世界一受けたい授業”より。
第2位、手押し車を電動化。
農業や建設業でよく使われている手押し車。エンジン付きタイヤに付け替えると100kgも楽々運べるようになる。取っ手に付けたレバーを軽く握るだけ。傾斜25度の坂道でもオーケー。
後ろに立ち乗り用台車をつければ、運転者も運べる。いろんなカスタマイズができる。
福岡のみかん農園で導入。傾斜のある斜面でのみかんの収穫が大変楽になった
2020年6月に販売開始され、500台以上販売。
第1位、テーブルのガタつきを解消できる。
この部品を足に付けているテーブルは、常にガタつかない。
わずか5秒で、テーブルのがたつきを自動調整で安定させる。油圧と中のバネが調整する仕組みらしい。
一部のコーヒーショップや飲食店などで使われているそうです。
●ひび割れを自分で直すコンクリート。
眠っているバクテリアとその餌となるポリ乳酸をコンクリートに配合。ひび割れができると割れ目から侵入した水と酸素で、バクテリアが活性化。餌を食べると作られる炭酸カルシウムで、ひび割れを埋めてしまう。ひび割れから修復まで早くて2週間。
古い建築物のコンクリートにも対応。ひび割れの生じている部分にバクテリアをかける事でも自己修復することが可能。
2022年1月15日”世界一受けたい授業”より。
2021年7月に発表された、旅行制限が解除されたら行きたい国。
第1位、日本。第2位、オーストラリア。第3位、京都。
第4位、シンガポール。第5位、トルコのイスタンブール。
本「日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと」の著者、ルース・マリー・ジャーマン先生解説。
先生が選ぶ、世界が絶賛する日本の凄いところベスト8。
第8位、サービスエリアのトイレ。
トイレがきれい。
いろんな工夫されたトイレがある。清掃依頼ボタンがあるところは、ボタンを押すと数分後に清掃キャストが到着。また、トイレの天井に忘れ物を教えてくれるセンサーがあるトイレ。トイレの使用前と後をAIが識別し異常を検知し、光と音声で通知してくれる。特に忘れ物しがちな画像7万データを学習している。忘れ物が、4割減少した。また、具合が悪く動けない人も感知できる。
第7位、エレベーター。
押し間違ったエレベーターのボタンをキャンセルできる。
東京オリンピックに出場した選手たちが、SNSで、選手村で1番いいのは、エレベーターのボタンをキャンセルできることと投稿。また、低い位置にある車椅子用ボタンにも驚く。開放時間延長や扉がゆっくりしまったりする場合もある。
また、別の機能のついたエレベーター。乗った人が、ペットと一緒で、ペットボタンを押すと、エレベーターを待っている人に、ペットが乗っていることがわかる。動物の苦手な人のために乗り合わせを避けることができる工夫。
第6位、父母ヶ浜(ちちぶがはま)。
イギリスのガーディアン紙が、インスタでセンセーションを巻き起こす。
ゴミだらけだった海岸から、奇跡の海岸へ生まれ変わった日本のビーチ。
毎日、たくさんのゴミが流れ着く海岸。埋め立て構想も起こる
埋め立て反対派の7人で始めたゴミ掃除。26年後の今では、清掃ボランティアが、取材の日は97人もいた。埋め立て構想は撤回された。掃除を辞めたら元のゴミだらけの海岸に戻ってしまう。
夕方、絶景になる。干潮でできた潮だまりが、景色を鏡のように写し、無風になる。
今では、写真を撮る手伝いのおもてなしスタッフがいる。また、父母ヶ浜(ちちぶがはま)の魅力は、世界に発信している。
2021年12月25日”世界一受けたい授業”より。
第5位、農作物。
食べ物は、輸入に頼っていると思われているが、農作物の輸出は、8年連続最高を更新。
海外から、日本の農作物はおいしいと評価されている。
デコポン。アメリカで人気急上昇中。
アメリカでは、「sumo相撲」シトラスと呼んでいる。相撲の力士の頭のように見える。苦味がなく甘くてめちゃくちゃおいしいと。
いちご。
ニューヨークでは、新鮮なイチゴが手に入りづらい。イチゴの9割はカリフォルニアで生産。ニューヨークに運ぶには1週間かかる。硬くて長持ちする甘みの少ない品種しか食べられない。
アメリカで「Oishii Farmおいしいファーム」を立ち上げた古賀さん。古賀さんは、ニューヨークに近いニュージャージー州にイチゴ専門植物工場を作った。イチゴの栽培に適した日本と同じ環境を作り出し、一年中収穫できるようにした。
アメリカのイチゴの糖度は6。「Oishii Berryおいしいベリー」は糖度15。
1パック、8個入り、50ドル。約5700円。マンハッタンの一流レストランから注文殺到。新鮮さやおいしさから「幻のいちご」と呼ばれている。
さつまいも。
シンガポールでは、日本の焼き芋が人気。
日本産のサツマイモは世界最高と、アメリカの料理雑誌にも取り上げられた。輸出量は、12年で10倍にも。
アメリカのサツマイモは、にんじんみたいで水っぽい。
宮崎県くしまアオイファーム。輸出サツマイモの26%を担う。
東京ドーム73個分のサツマイモ畑。小ぶりなサツマイモは、日本では捨てられていた。おやつ芋として輸出。
東南アジアでは、おやつとして蒸し芋を食べる習慣がある。炊飯器にそのまま入れて蒸すので小ぶりサイズが大人気。
2021年12月25日”世界一受けたい授業”より。
第4位、工事現場。
日本独自の気遣いがすごい。
建物全体をおおう防音・防塵シートや「ご迷惑をおかけしています」の看板等を設置。また、工事現場の範囲を区切るための鉄骨のバリケード。つなぎ目には、安全のためにプラスティックカバーを装着。
バリケードのアニマルガードが、海外からかわいいと注目されている。いろんな動物のものが約32種類ある。かわいい動物は、イライラを沈める効果もあるそうで、工事現場への苦情が減少したとも言われている。
ロングセラーは、猿と蛙。猿は危険が去る、蛙は無事帰るという意味があるようです。
また、工事現場で働く人たちの「地下足袋」が、日本のお土産として人気。「忍者シューズ」とも呼ばれ、ファッショナブルなものも登場している。
第3位、カーブミラー。
オーストラリア人がSNSで発信。
日本で、1960年代、踏切の見通しを良くするために作ったのが最初。カーブミラーは、日本から世界へと広がった。
外国人は防犯対策かと思っていた。車を運転し始めてその意味に気付いた。
2021年12月25日”世界一受けたい授業”より。
写真は、アマゾンの単管スタンドの販売サイトより引用させていただきました。
第2位、道具。
●以前に紹介した能作の「KAGO」は、曲がる金属でできていて、自分の好きな形にすることができる。
●今回は、能作の職人気分が味わえるタンブラー。
箱を開けるとスズのタンブラー1個と型とハンマーが入っている。世界に1つだけの自分が模様をつけたタンブラーができる。鎚目(つちめ)キットタンブラー。7700円。
●「ひのきの桶(おけ)」。中川木工芸の職人の中川さんが作った。
外国人に人気。ドンペリニョン公式のシャンパンクーラー「Konoha」、11万円。
金属製だと結露ができて水滴が溜まる。ひのきのシャンパンクーラーは、湿らない、水が溜まらない。
世界26の国と地域に輸出している。
●盆栽専用じょうろ。
銅製4号。2万8600円。東京の根岸産業の2年半待ちの商品
根岸さんが、全工程1人で手作りするので、1日に完成するのは4個。
世界中に盆栽愛好家がいる。
71.6cmの独特の長い竿は、常に安定した水を流れるようにするため。
「蓮口(ハスクチ)」は、均一でストレートな水が出る工夫がされている。
銅で作っているのは、銅の殺菌力で水が腐りにくいのと、銅イオンは苔の生育を手助けするため。
第1位、バリアフリー。
●点字ブロック。海外のリポーターが駅で見つけた点字ブロックをSNSに投稿。日本は進んでいると。
日本が発祥の点字ブロック。誘導と停止の使い分けなど。
●観光地のサービス。
浅草の人力車。車椅子の人でも乗れる。観光地を車椅子で右往左往せずに、人力車に乗って観光できる。
浅草寺(せんそうじ)。お寺の建物に見えるけれど、その中にはエレベーターがある。雰囲気を壊さないように設置されている。
着物。車椅子の人でも、5分ほどで着れる着物がある。「明日櫻(あすさくら)」、「羽衣スタイル」など。海外の車椅子の方たちにも喜ばれている。
また、着付けができない外国人でも5分で着れる。
2021年12月25日”世界一受けたい授業”より。
日本の凄いところベスト8、番外編。
●日本の最新技術。柔らかくなる床。
普段は硬い床。転んだ瞬間だけ柔らかくなる。大きな力が加わると瞬時に形状が変化し、柔らかくなるように作られている。「メカニカルメタマテリアル」と言う技術。
120以上の病院や施設では、日々転倒事故は起きていますが、大きな骨折事故は、1度も起こっていない。
●日本の道路の高機能舗装。
雨の高速道路の水しぶきが無い。アスファルト舗装との違い。高機能舗装は、わざと隙間が多い。雨が降っても水はけが良い。水が溜まらずスリップ事故も防ぐ。晴れた日には、騒音が小さくて済む。
2021年12月25日”世界一受けたい授業”より。
ビックボス先生と学ぶ日常を少しだけ彩るアイディア。
北海道日本ハムファイターズ監督の新庄剛志(つよし)さん解説。
●ハトバス。コロナ禍に、活動していないバス60台で迷路を作ったところ面白いと大人気になった。
●名前を楽しく覚えてもらえると人気の名刺。名刺でマスク部分を隠すとマスクなしの顔がわかる。鼻から下の写真が印刷されている。
●手の小さな子供でも、ファスナー開け閉めがしやすくなる。リュックサックのファスナーに車のおもちゃを取り付けられる。
●梱包用のプチプチ。浮世絵柄で巾着袋にした。
世界で大人気。江戸時代、陶磁器を海外へ輸出するときに割れないように浮世絵で包んでいた。
ヨーロッパの人は、浮世絵は芸術として大注目した。
●とうもろこしがついた指輪。
カプセルトイで販売したところ大人気。コーン約指輪。ヤングコーン約指輪。ポップコーン約指輪など。
こんにゃく指輪があったら、面白いかも。
●「アイディアグラスしんじょう」。
思わず注ぎたくなる、コーヒー&牛乳グラス。牛乳を入れる、コーヒーを入れる、両方を入れるで、グラスの模様が変わり別の雰囲気になる。
2021年12月25日”世界一受けたい授業”より。
●フェンシング。
銀メダリストで日本フェンシング協会の太田雄貴(ゆうき)さん解説。入場料1000円でも空席が目立っていた。
モニターに、選手の心拍数を表示するようにした。来場者にドキドキ感が伝わった。
心拍数が見えると、マスクをかぶっていても、選手に感情移入しやすい。入場料5500円。チケットは完売するほどの人気となった。
●「社長のおごり自販機」。2人で社員証をタッチすると飲み物が無料になる。
リモートワークが増え、職場のコミュニケーションが減っている。会話のきっかけにと作られた。
●線路Tシャツ。子供が勝手にマッサージしたくなるTシャツ。
大人用Tシャツで、背中に線路のデザインがされている。電車のおもちゃで子供が線路で遊ぶとマッサージになり、また親子の会話にもなる。
●手洗いを楽しくするスタンプ。
手の平にばい菌マークを押し、消えるまで洗う。約30秒かかる。手洗いの推奨時間と一致し、また子供は楽しい。年間43万個も売れた。
●子供とのお散歩を楽しくする。ビンゴシート「お散歩BINGO」。
散歩に出たがらない子供用に作った。散歩の途中に見かけるものをチェックしてビンゴ遊び。犬、時計、ベビーカー、猫、お地蔵さんなど。子供と散歩に行くと盛り上がる。
●野球観戦用ビンゴシート。
ホームラン、三振、エラー等を項目にし、ビンゴになったら何かグッズをプレゼントなど。
●書店での「よみぐすり」フェアー。
スタートから始め、イエス、ノーで答えていくと、自分に合った薬になる本を勧めてくれる。処方箋ならぬ処方本にたどり着く。薬袋に入った本をレジに持って行く。開封するまでどんな本かわからない。わくわくする。
●アメリカのある小児病院では。
子供たちの病室の辛い時間を少しでも楽しくしたいと、スパイダーマンやキャプテンヒーロー等の格好をした人達が、窓拭きをしています。
2021年12月25日”世界一受けたい授業”より。
●目の検診の関心が低いブラジルで。
視力検査のアルファベットのCみたいなマークをサッカー選手の姿に変えた。検診する人が増加した。
2021年12月25日”世界一受けたい授業”より。
(雑学の日付や番組名、内容は、メモより書き起こしておりますので、間違いや内容の誤解釈などありましたら、ご指摘いただけたらと思います。ブログに貼り付けています画像は、『たっぷり素材 PIXTA』と『筆まめ』『筆ぐるめ』『素材辞典』の素材です。他者さまの画像引用の場合は、明記いたします)