飼い主が歌い出すと顔を攻撃する猫、お風呂に飛び込み攻撃する犬、上野動物園の動物のエピソード、他。
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雑学…理科・動物013。
犬と猫の生態
犬と猫の生態。
動物の特性に詳しい福山貴昭(ふくやまたかあき)先生が、動画を見ての解説。
1、音楽を聴いてノリノリの犬は、音楽に合わせて踊っているの?
お尻がかゆく、擦り付けていた可能性がある。
2、ドラムを叩く犬。本当に演奏している?
犬は、ドラムペダルに足を乗せているだけ。人間が演奏しているトリック動画なのでは?
3、飼い主が歌い出すと、凶暴化し顔を攻撃する猫。
猫は人の歌う声が好きではない。自分のテリトリーを守るため、もしくは、狩猟本能の可能性がある。人の口の動きに、狩猟本能が刺激されているのではないかとも思います。
4、飼い主の歌に、合いの手を入れる猫。
飼い主が歌うのをやめたときに鳴いている。飼い主の「ご飯」、「食べる」などの言葉を聞き逃さないように、飼い主が歌っているときは、猫は鳴かないようにしているだけなのではないかと思います。
2020年11月10日”林修の今でしょ講座”より。
犬の毛には、つむじがある。
頭と首以外のつむじの数は7個。お尻に2個。胸に1つ。前足の付け根に1つ×足2本。前足の付け根の裏側に1つ× 2本。合計7個。
毛の流れは、上から下へ向いている。
その理由。1、走った時の空気抵抗を、少なくするため。
2、雨水を早く滑り落とすため。野生だと、体温が奪われると命にかかわるため。
2020年11月10日”林修の今でしょ講座”より。
お風呂に飛び込む犬や猫の動画。福山先生解説。
1、お風呂に飛び込む猫。
浴槽の縁を歩く、猫ちゃん。お風呂に飛び込む。
基本、猫は、水が嫌いですが、この猫は珍しいです。
2、「お風呂が沸きました」という声で、喜ぶワンちゃん。飼い主が、お風呂のドアを開けると勢い良く浴槽へ飛び込み泳ぐ。そして浴槽の角を攻撃している。
プードルはもともとは、水辺などで鴨などをとってくる水猟犬として活躍していた犬の種類。遺伝的に、水が好きと言う要素があるのかも。
浴槽の角を攻撃しているのは、真空行動ではないかと思います。欲求不満になった時、行動する対象がないのに、行動だけが現れることがある。戦いごっこの相手がいないので、お風呂の角に向かって戦っている。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
猫に見つめられて、2度見する犬。
3匹の猫ちゃん達のおうちに、遊びに来た犬。犬がソファーに座ると、猫たちが犬を凝視する。犬は猫を見て、また猫を見る。
犬は、3匹の猫たちを見ると、自分がロックオンされていると知り、身の危険を感じ、もう一度確認のため見たのではないかと思います。よっぽど怖かったのだと思います。
猫の唸ったり、歯を見せる威嚇は、本格的な闘争に発展しないための行動。最も危険な攻撃行動は、威嚇のない、静かな攻撃行動が、1番危険。
猫科の動物は、狩りをする時、獲物をロックオンしたら、静かに相手に近づき一気に襲う。
今回の場合の猫は、自分の縄張りから追い出す行動をいつ仕掛けるかを考えながら、犬を観察していた。また、縄張り内で、おかしなことをするなよとにらみつけていたのだと思います。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
上野動物園
上野動物園。
前園長の土居先生と「上野動物園百年史」を手がけた石田先生のお二人で解説。
上野動物園は、1882年、明治15年に開園。1957年、日本初の常設のモノレールのある動物園となった。
上野動物園は、どうやってできた。
福沢諭吉。当時欧米の状況を紹介した「西洋事情」。その中で日本で初めて「動物園」と表記した。当時のヨーロッパ諸国には、博物館、動物園があった。文明国では、世界各国から様々な動物を集め展示している。日本も文明国に追いつくために動物園を作った。
開園当初は、珍しい動物を海外から手に入れる手段はなかった。外国の動物はいなくて、猿、たぬき、狐、猪、犬などを展示した。
動物園の動物の名前。公募する場合と担当が呼びやすいようにつける場合などがある。名前をつけない動物もいる。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
いろんな動物を展示していった。
1952年来日。カバ、キリン、クロサイ、シマウマ。
1957年、子供のゴリラ3頭。
日本人は、キングコングのモデルだったから、ゴリラを知っていた。子供のゴリラは、みるみる成長して大きくなっていった。ゴリラのキャッチフレーズは、森の巨人。
イケメンゴリラのブルブルは、お客さんに水をかけるいたずらをして、大人気になった。
ブルブルは、1971年にストレスで体調不良になった。もともと、群れで森で暮らす動物で、メスゴリラが病気で、別室で飼育されていた。当時、ドイツの動物園で、テレビがストレス解消になったと言う事例があった。
猿の仲間は、ものを見て考える特性を持っている。29インチのカラーテレビを設置。体調が回復した。
ブルブルは、アフリカの動物が出るドキュメンタリー番組を好んで見た。3から4歳で日本に来たのですが、幼いころの記憶があって、懐かしかったのかもしれません。
現在の飼育施設。
野生環境に近づけ、群で飼育し、ストレス軽減に努めている。2群れ暮らせるように作っている。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
日本でのパンダブーム。
1971年、昭和天皇が、ロンドン動物園でパンダを見物され、日本で報道された。クリスマスには、パンダのぬいぐるみが店頭に並び、日本の人たちは、かわいいと思っていた。
1972年、日中国交正常化で中国からパンダ2頭が贈られた。カンカンとランラン。上野動物園で、大人気となった。
上野動物園にパンダが来てから、1週間後に、パンダから鼻水が出ていた。夜に中国に電話しても出ない。獣医師は、考えついた。「6歳の子供、40キログラム」と言って、漢方薬を処方してもらい、餌に混ぜた。次の日には、元気になった。
現在は、動物の体調が悪い場合、馬や牛などの家畜用の薬や、人間の薬を代用して使う時もある。量を加減している。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
現在、パンダの食事と繁殖の常識が進化している。
昔の上野動物園のパンダの食事は、お団子であった。とうもろこし、大豆の粉に、砂糖などを混ぜて30分蒸す。生卵と牛乳と一緒に与えていた。おやつにはさとうきび。甘すぎると虫歯になってしまうので、中身はくりぬいて出していた。当時の中国の動物園を参考にしたもの。
現在は、主な食事は、竹と笹。人が手を加えたものから、自然に近い食事へと進化した。野生時代の食事の方が、栄養が偏らない。
竹専用の部屋があり、温度を5度に設定し、1日2回水を噴霧し、竹の鮮度を落とさないようにしている。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
繁殖に対する常識も大きく変わった。
3年前に生まれたメスのシャンシャン。生まれた時は、147グラム。約4ヶ月で、よちよち歩きができる。体が赤く見えるのは、母親に舐められた跡。唾液がつくと赤く見える。
パンダの発情期は、春の2週間程度。野生の場合と違って、飼育下においては、非常に難しい。
メスの発情に合わせてオスが交尾することになる。発情期間のピークに交尾しないとうまく妊娠できない。1年のうち1~2日しかない。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
南極のコウテイペンギン。
1954年。捕鯨船に乗って、日本にやって来た。動物園に寄贈された。
かつて上野動物園にいた皇帝ペンギン。皇帝ペンギンは、暖かい日本で、得体の知れない病気にかかった。レントゲン写真で見ると肺病に似た病。
気管と肺が、カビに犯された。南極は、無菌状態。暖かい日本だとカビが繁殖しやすい。日本の鳥は、もともとカビ菌に耐性がある。
カビから守るために皇帝ペンギンに与えた薬は、人間に使う水虫薬。水虫は白癬菌で、カビも似た菌なので、効くかもと考えた。加湿器に水虫薬を薄めて与えた。
よく死んでいたペンギン。この原因が分かり、水虫薬で肺のカビ発生を抑え、長期飼育に成功。当時、国際的に高く評価された。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
上野動物園に、現在いるのは、アフリカ南部の温帯に生息のケープペンギン。
ケープペンギンの飼育。昔は、普通の岩山風。今は網で覆っている。
ペンギンにそっくりな野鳥のゴイサギが、ペンギンの餌を横取りする。侵入を防ぐために網がかけられた。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
日本中がパニックになった黒ヒョウ脱走事件。
1936年、密林のギャングと言われている、暴れん坊の黒豹がいなくなった。動物園から外に出た気配がない。園内の地下の水路に逃げ込んだようで、マンホールから下に入った通路にいた。
黒豹は猫科の動物で、森林地帯のやぶや深い草むらのある岩場などに生息している。
マンホールから上に出たところに檻を設置し、通路の両端から桶の蓋で追い込んでいき、マンホールのところから上に行くようにした。12時間半で捕まえることができた。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
チンパンジー。
1956年に昭和天皇に握手を求めたと報道された。当時、上野動物園では、チンパンジーに芸を教えこんでいた。天皇陛下に手を差し出したのは、別の意味だった。
おせち料理を食べるチンパンジーなど、いろんなシチュエーションがテレビで放送されたりしていて、人気だった。
現在では、上野動物園にチンパンジーは、いない。人間が手をかけすぎると、チンパンジーとして正しく交尾ができなくなったり、仲間とのコミュニケーション能力が低下したりするので、芸を仕込む事は無い。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
アジアゾウ。
1888年、タイの王室から2頭の象が贈られた。
メスが死んでしまった。残された象は、暴れるようになり、飼育係が怪我をしたりして手に負えなくなっていた時に、関東大震災が起こった。もともと上野動物園は、宮内省が管理をしていた。象が暴れて事件を起こしたら困る。象の殺処分を免れるために、上野動物園から「浅草花やしき」に引っ越しさせた。
「浅草花やしき」は、1853年植物園として開園。明治時代になって動物の飼育を始めた。これ以降、別の象も増え、自称インドから来た象使いを雇い、象に曲芸を覚えさせて、大道芸として観客を魅了した。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
ゾウの飼育方法の、進化。
昔のゾウの飼育法は、力で制御することが多かった。現在は、何か指示を出すたびにお礼と餌を与える。行動とご褒美が結びつく。怒らずに、細かい積み重ねでトレーニングしていった。
叱るから褒める時代になった。ぞうが暴れることが少なくなった。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
キリンの初上陸。
1907年。ドイツの動物園からキリンを購入。これほどまで背が高いとは思わなかった。
汽車で、運ぶのは、トンネルなどあるため無理。横浜から日本橋までは、小舟に乗せて運んだ。日本橋から上野動物園までの約5キロの陸路は、「大八車」に乗せて、人力で運んだ。国内では、4メートルが限界なので、今は、子供のキリンしか運ばない。
キリンは、アフリカ大陸中部から南部にかけて分布している。海外ではジラフと言う。
キリンと言う名前になったのは、購入費が高いので、国に購入予算を出してもらうために麒麟と言ったため。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
現在のキリンの飼育方法。
自然に近い食べ方にするために高いところに設置した網のカゴに干し草を入れて食べさせる。キリンの舌は、30cm位の長さで、葉っぱを絡め取って、時間をかけて、食べる。
自然に近い食事環境を作ることで、野生時代の行動に近づけ、健康的に育てる。
キリンの飼育部屋。
衛生的に保つには、コンクリートの床が良いが、キリンの足には負担がかかってしまう。床を柔らかい素材にしようと砂を入れたりして、足の負担がないようにしている。
キリンは、どうやって寝る。
基本的に草食獣は、睡眠時間をほとんど取らない動物。野生では主に立ったまま寝る。動物園のキリンは、足を折りたたんで寝る。
2020年12月1日”林修の今でしょ講座”より。
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