インタビュー成田悠輔(ゆうすけ)さん。4コマ漫画「コボちゃん」。サッカーの審判員。テクニカルイラストレーター。ほか。
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雑学…勉強・教育047。
インタビュー。成田悠輔(ゆうすけ)さん
成田悠輔(ゆうすけ)先生。
イエール大学助教授で、経済学者。データ分析で未来を見抜く。
●眼鏡について。丸と四角のメガネ。前のメガネが潰れた時に、眼鏡屋さんで「アイディアが降ってくるメガネってありますか?」と聞いたら、これを眼鏡屋さんが出してきた。今のところ、このメガネしか持っていない。
●「そんなことをして本当に意味あるのかなぁ」などの疑問に答える研究をしている。
進学校・名門大学、そこに行った人たちの未来は明るくなったのか?
データを調べている。アメリカのエリート学校については、ほとんど意味がない。
シカゴにある10校のエリート高校に、ギリギリ合格した生徒とギリギリ合格しなかった生徒約4000人を調査。高校卒業時の成績を比較。学力の差はほぼゼロ。
日本の有名な進学校に行っている生徒。
成績が良いと将来の収入も高いと思うのは、間違い。そもそも能力が高くすごい人が、すごいとされている有名な学校に入っているだけ。
日本での大学入試。データーから読み取れる真実。
「有名大学に入れば良い人生を手に入れれる」と思うのは、単なる思い込み。同じ能力なら、どの大学に入っても差がない。その人の人生に差は出ない。
1年浪人したりするよりも、下のランクの大学へ行って、その1年間を有効に使うべき。
浪人は、日本やフランスに多い。ちょっとでも良い学校に入ることが、目的になっている。
2022年4月17日”日曜の初耳学”より。
画像”かわいいフリー素材集いらすとや”より。
●日本では、格差を広げるべき。
格差が議論される場合。「世界各国で格差が広がっている」と言う話から出発する。その代表格の国はアメリカとかイギリスで、こういう国と比べると日本の格差の増え方はすごく緩(ゆる)やか。
格差が広がる局面。新しいビジネスが起こり、新しい富が生まれる。利益は、一部の経営者や資産家のみにいってしまう。普通の人には、分配されない。これが格差。
日本は、ここ数十年間で、大きな産業を生み出せなかった。新しい富も生み出せなかった。お金持ちも貧乏人も同じように貧乏になっている。ある意味「一億総貧困社会」が生まれている。
弱者を助けるためにこそ、稼ぎまくって納税しまくる人を作りだすことが大事。
●コロナ禍にいろんな事が分かった。
芸能人さん達が休まざるを得なかった時、テレビ番組などはちゃんとできていた。
会社で、病欠になった人がいても、会社は回っている。
リモートワークだと、誰が仕事していて誰がしていないのかと言うのもわかりやすくなってしまった。
●僕たちの中に間違った向上心がある。
仕事、肩書きを手に入れたときに「離すまい離すまい」とする強い心。学校に行って、みんなと同じ空間にいると、学歴や少しでも偏差値の高い学校に入ることが重要と思い込む。同じようなことが人生を通じて繰り返されている。
自分がいる業界と全然違う世界と関わってみたり、全然違う世代の人と関わってみるという経験が大事。自分の世界の人が大事と思っている事は、別の世界では、それ何?というようなもの。そういう経験をすればするほど自分の凝り固まった価値観を修正できる。
今後、アウェイに飛び込んでいく経験を子供達にどういう風に埋め込んでいくのかが大事。
2022年4月17日”日曜の初耳学”より。
●成田先生の壮絶な生い立ち。
遊び回ったり借金を作ってくる父と、家計が苦しく働き詰めの母親。
夫婦喧嘩が絶えず、狭い部屋に弟と4人家族で住んでいた。
先生は、小さいころから発達障害的なところがあり、重度の睡眠障害で、毎日同じ時間に起きて、同じ場所に行くことができないなどの事があった。まともな学校教育をほぼ受けていなかったが、勉強は良くできたそうです。
母親は、家計はすごく厳しくても、進学校に子供を入れたいタイプであったために、名門麻布(はざぶ)中学に進学した。ものの、あまり学校には行ってなかったそうです。
高校生の時、父親が失踪。母は精神的に参り、その後くも膜下出血。家庭は、自己破産し、先生自身も不安定になり引きこもっていた。
2022年4月17日”日曜の初耳学”より。
●人生を大逆転。リアルドラゴン桜。
東大経済学部に合格。人生を逆転できたのは、日本の受験システムのおかげ。
日本の大学入試のペーパーテストは、知識の詰め込み型と揶揄(やゆ)されているが、実際は透明性が高く「公平」な良い仕組み。
どんな場所に生まれた人であろうが、親にお金があろうがなかろうが、受験っていうゲームを乗り越えさえすれば、学校に入れる。どんなに友達がいない人でも、どんなに性格が悪い人でも、日本の入試は、多様な人材を包み込める仕組みになっている。
問題なのは基準が学力だけになっていること。事務処理能力の高さを測るだけ。
多様性が求められる時代にオフィスで働く労働者、ホワイトワーカーを作る教育だけでいいのか?
理想の入試。
客観的な公平性を残しながら、どういうスキル、能力を測るのかをもっと多様にしていく必要がある。
色んなタイプの能力を測れる、いろんな試験が共存する、評価の仕方自体が何百個もある入試に、徐々になっていってほしいし、なっていくんじゃないのかなと思う。
2022年4月17日”日曜の初耳学”より。
●アメリカの大学の受験制度は、多様な生徒を確保するためにAO入試の率が非常に高くなっている。
AO入試とは、部活動・課外活動・ボランティア等の経験で評価するもの。人間性、経歴等で合否が決まる。
多様性に貢献すると言われているけど、実際はそうじゃない場合が多いのではないかと。
成績、スポーツ、論文、プレゼン、課外活動、部活動、留学経験、面接、内申書、ボランティアと10個の評価基準があったとすると、10個について全部制覇しましたと言うような八方美人っぽい人が増える。パーフェクトな人が量産されてしまう傾向が考えられる。
アメリカの一流大学に通う学生の親の年収は、2000万円から3000万円とか。いろんな経験を買える人たちを優遇する仕組みになってしまっているのではと、思います。
2022年4月17日”日曜の初耳学”より。
●新しい時代の新しい教育。
学力試験を同じように客観的な評価で評価される基準自体はたくさんあるのが望ましい。
日本の大学でも旧AO入試の総合型選抜が急増しているが、この現状に警鐘を鳴らす。
日本のペーパーテストは高得点さえ取れば、どんな人でも合格でき、いろんな人たちが混ざる仕組み、多様性が見込まれている入試制度でもあると思います。
●日本の若者が今すべきこと。
今の若い人たちは、問題意識を持っていて賢い人が多い。何か聞くとすごく話せるし、レベル高いなと思うけれど、みんなまともすぎるきらいがある。完璧に見えるお手本みたいな人にどう近づくか、どう吸収するかを考えがち。
新しい時代を切り開く人とは、既成の勢力とかそんなもの関係なく進んでいく人だと思う。
所詮、自分以外の存在にはなれない。自分は人とは違う存在なんだと認め、自分の個性を見つめ続ける。人に向かってどう説明したり、叫んだり、表現すればいいのかを考える方が重要なんじゃないかなと思う。
どんな人も個性を突き詰めると、変な人になるのでは。
2022年4月17日”日曜の初耳学”より。
4コマ漫画「コボちゃん」の魅力
4コマ漫画「コボちゃん」。
読売新聞に連載され、40年を越え、アニメ化もされました。作者の植田まさし先生の4コマ漫画「かりあげクン」は、ドラマで実写化もされた。
植田先生は、社会で起きていることをコミカルに描き、コボちゃんでニュースを学べるようにしているそうです。中学校の教材にも使われるほど、「コボちゃん」で学べることがたくさんある。
①ニュースが学べる。
2015年、選挙権の年齢が、18歳以上に引き下げられると可決された。コボちゃんの漫画では、選挙権を身近な家族の多数決に置き換えて表現している。
②発想力が学べる。
コボちゃんは、絵画鑑賞した後に、家の塀に落書きをした。おじいさんは、落書きに額縁を描きたして、金賞と書いた。コボちゃんの落書きを作品に変える発想力。
③優しさが学べる。
風船をみんなもらっていた。女の子がこけて風船が空に飛んでいった。コボちゃんは、自分の風船も空に飛ばして、「2人で行けば寂しくないよ」と言う。
女の子がかわいそうと思い、自分の風船をあげる人もいるかもしれませんが、コボちゃんは飛んでいった風船もかわいそうだと思います。優しさは1つじゃないということです。
●明治大学教授の齋藤(さいとう)孝先生解説。
コボちゃんは、起承転結のある4コマ漫画なので、英作文の例文にも使えます。
2018年ワールドカップ。
ファールでないのにわざと大げさにこけて、ファールと見せかけるシミュレーションが話題となりました。コボちゃんでは、妹がこけて痛がる。「たいして痛くもないのに演技しちゃって!」と言ったけど、本当にこけて怪我した妹に謝ったら、妹が「やめて!大げさな演技」と返された。コボちゃんが吐いた毒を妹が毒返ししている。
植田先生は、コボちゃんを描くとき必ず目から描く。
目より大切なものはない。目の間隔を決めると大きさが決まる。
コボちゃんに妹ができた時、初めて、現実の時間軸と同じように描いた。妊娠から出産まで、十月十日後に生まれるように描いた。
4コマ漫画が長く続く秘訣は、読者と一体になっていること。妹のミホちゃんの名前は、一般公募で決めた。
コボちゃんのネーミング。関西で末の男の子を「こぼんちゃん」「小ぼん」と呼んでいた。そのことから、名付けた。
コボちゃん2023年3月号 www.amazon.co.jp/dp/B0C3W1DNGX
2021年7月24日”世界一受けたい授業”より。
(書籍の表紙は、アマゾンの販売サイトより引用させていただきました )
令和のプロフェッショナルに密着
サッカーの審判員。
山下良美さん、36歳、女性。2022年8月、日本の女性審判員として、プロ契約をした。
2022年11月のサッカーワールドカップ2022に、日本人で唯一選ばれた。サッカーワールドカップ史上初の女性審判員3人の内の1人として選出された。
日本全国を飛び回り、いつ、どこでの仕事かは、他者には秘密。
サッカーくじなどで八百長を防止するために、Jリーグでは、90分前に審判員を発表。SNSは一切禁止、徹底した情報管理。
空いてる時間は、英語の勉強。英語を使えないと仲間とコミュニケーションが取れない。
長い時間早く走る。
体力とスピードと俊敏性が必要なので、公園で週6日、2時間のトレーニング。
海外で仕事するときに、周りと比べて弱々しく見えるため、上半身を大きく見せたいために筋トレしている。
鞄の中。
仕事用の時計が2つ。
視野の確保が大切。風が強いと髪の毛が邪魔なので、整髪料はスーパーハード。
イエローカード、レッドカードに貼るための書き込みができるテープ。カードを提示した選手の背番号と時間を記録。カードに直接は書きづらいので、テープが必要。
審判員の目標は、「サッカーの魅力を引き出す」ことだそうです。
2022年9月11日”日曜の初耳学”より。
テクニカルイラストレーター。
今回取材したのは、ぬっきいさん34歳。女性。就業者約3万8千人の業界。
家電などの取扱説明書によくあるイラスト、サイズや形状、ボタン位置等の設計・組立図を作成している。企業機密の情報を扱う特殊なイラストレーターなので、シュレッダーは仕事に欠かせない。車やバイクのオーナーズマニュアルや整備士が使うサービスマニュアルなども作成している。
写真をパソコンに取り込み、なぞるように線を書き、取扱説明書用のイラストにしていったりする。吹き出しや矢印などを使い、操作方法をわかりやすくしたイラストや、精密なエンジンルームのイラストまで。
完成図と展開図の場合は、部品のモレがないように完璧を目指す。構造を把握していないと、事故や死亡につながる。商品を分解して必ず確認してイラストを書く。
ぬっきいさんは、工業高校卒業後、建築設計事務所で働き、今の職業に就いてから、14年。トップクラスの知名度と実力を持っている。
仕事は歩合制で、1件、最低で45,000円から最高では500,000円ぐらい。1件の仕事期間は、1ヵ月から半年かかるものまで。
仕事は、在宅ワークで、漫画家も多く愛用する「ピグマ」を使用。ペンやパソコンで描いている。
新商品を毎週発売するスリーコインズで新商品をチェックするのは、説明の書き方や色使いをアップデートするため。
「わかりにくい取扱説明書を無くす」がモットー。
2022年11月20日”日曜の初耳学”より。
高島ちさ子先生のクラシック教室
高島ちさ子先生の型破りクラシック教室。
作曲家、エリック・サティは、音楽界の異端児。
「ヴェクサシオン」という曲は、かつてギネス世界記録に認定された世界一長いピアノ曲。楽譜は、1ページ。840回繰り返し、18時間以上の曲。「ヴェクサシオン」とは、「嫌がらせ」と言う意味。ブラックジョーク。
ベートーベンの「第9」。低い音から高い音まで使う。チェロは音域が広い。
チェロの新しいパフォーマンスとして、ロック調で弾く。
バイオリンとチェロの違い。立って演奏すると、座って演奏する、以外にも違いがある。バイオリンでは、親指は使わない。チェロは親指を使う。
昔、チェロは弦が五本あった。親指を使うのが当たり前だった。
チェロの速弾き(はやびき)演奏。
2021年6月26日”世界一受けたい授業”より。
(雑学の日付や番組名、内容は、メモより書き起こしておりますので、間違いや内容の誤解釈などありましたら、ご指摘いただけたらと思います。ブログに貼り付けています画像は、『たっぷり素材 PIXTA』と『筆まめ』『筆ぐるめ』『素材辞典』の素材です。他者さまの画像引用の場合は、明記いたします)